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2022年8月20日(土)

オスプレイ 飛行継続

米海兵隊 不具合10件発生も

 米空軍が機体の不具合を理由に特殊作戦機CV22オスプレイの全機地上待機を命じた問題で、米海兵隊は18日付の声明で、海兵隊のMV22オスプレイでも同様の不具合が確認されたにもかかわらず、飛行を停止しない考えを示しました。普天間基地(沖縄県宜野湾市)で24機のMV22を運用する在沖縄海兵隊も本紙の取材に、同様の見解を示しました。住民の命と安全軽視が際立っています。

 CV22で確認された不具合は、エンジンにつながっているクラッチが滑るというもの。米空軍によれば、操縦士は直ちに着陸を余儀なくされ、しかも機体を制御できない場合もあるとしており、事実上、墜落の可能性を認めています。こうした問題が過去6週間で2件、2017年以降で計4件発生したとしています。

 海兵隊によると、MV22も同様の不具合が10件確認されました。しかし、海兵隊は声明で、「クラッチの不具合は10年以降、認識している。われわれは操縦士に、緊急時に適切な措置をとる訓練を行っている」として、操縦士任せで乗り切ってきたことを明らかにしました。

 同時に、声明では技術部門や企業とともに「問題の根本を解決しようとしている」と表明。事実上、機体の構造的な欠陥を認めています。米軍は直ちに日本国内でのオスプレイ全機飛行停止をすべきです。


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