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2022年8月19日(金)

沖縄知事選 新基地・改憲・ジェンダー

公開討論で違い鮮明

デニー氏“終わらぬ辺野古工事より対話解決を”

 沖縄県知事選(25日告示、9月11日投票)に向けて公開討論会(主催=琉球新報、沖縄テレビ放送、ラジオ沖縄)が17日、那覇市で開かれました。再選を目指す「オール沖縄」の玉城デニー知事や、自公が推薦する佐喜真淳氏、元衆院議員の下地幹郎氏が参加し、名護市辺野古の新基地建設問題や憲法改定、ジェンダーなどで違いが鮮明になりました。


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(写真)公開討論会で政策を訴えるデニー知事(中央)と佐喜真(右)、下地の両氏=17日、那覇市

 デニー知事は、辺野古新基地建設反対の強い民意を県民投票や県知事選で示してきたと指摘し、新基地建設断念と米軍普天間基地(宜野湾市)の閉鎖・撤去などを求める「建白書」の実現に「全身全霊で取り組む」と表明。軟弱地盤が存在する新基地建設は「現実性が全く見えない」と強調。「絶対に終わらない工事ではなく対話によって普天間基地の閉鎖・撤去につながる運用停止を図る。米国や日本、沖縄も含めたSACOWA(サコワ)という協議の場を設けて具体的に話し合いたい」と語りました。

 一方、佐喜真氏は、辺野古新基地建設を推進する姿勢を示しました。

 質問に対して「○」「×」「△」で回答するコーナーでは、「憲法を改正すべきだ」との質問に、デニー知事は「×」、佐喜真氏は「△」、下地氏は「○」と回答。憲法改正に反対するのはデニー知事だけでした。

 「県庁の管理職登用は男女比率を同一にすべきだ」という質問ではデニー知事と下地氏が「○」とする一方で佐喜真氏は「△」と回答。「法的拘束力のあるヘイトスピーチ規制条例を制定すべきだ」との質問にもデニー知事、下地氏が「○」とする一方で佐喜真氏は「△」と回答しました。佐喜真氏がジェンダー平等や差別解消に消極的であることが示されました。

 市民からの質問で、石垣市への自衛隊ミサイル基地の建設計画への賛否が問われました。デニー知事は、「配備ありきで地域住民に十分な説明を行わず、住民の合意すら顧みず地域に分断を持ち込むような計画については反対せざるを得なくなる」と表明。一方で、他の2候補は「石垣市に整備される自衛隊は必要であり、賛成の立場だ」(佐喜真氏)、「賛成だ。この基地は必要だと認識している」(下地氏)と述べ、賛成の立場を明らかにしました。

 また、「沖縄で再び地上戦が起こることを防ぐためにどうするか」と問われた佐喜真氏は、「抑止力を含めて備えることが重要だ」と述べ、軍拡の必要性を主張しました。


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