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2022年8月17日(水)

民主主義壊してきた安倍元首相

「国葬」やめよ 市民が集会

東京・新宿

 学者や作家、ジャーナリストらが16日、東京・新宿駅西口前で安倍晋三元首相の「国葬」に反対する集会とデモを行いました。集会には850人(主催者発表)が参加し、「アベ国葬を許さない」「弔いの強制を止める」と書かれたプラカードを掲げて訴えました。主催は「安倍『国葬』やめろ!緊急市民集会実行委員会」です。


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(写真)「安倍国葬やめろ」とシュプレヒコールをあげながらデモ行進する人たち。(前列右2人目から)前川喜平、鎌田慧、永田浩三の各氏=16日、東京都新宿区

 呼びかけ人の一人で作家の落合恵子さんは、第2次安倍政権下で、特定秘密保護法や安保法制(戦争法)、共謀罪法などを成立させたことにふれ、「民主主義を壊してきたのは安倍さんではないか」と批判。「誰であっても暴力で命が奪われてはいけない。安倍さんの死を利用した弔意の強制に対し、良心をかけて反対の声を上げ続けよう」と声をあげました。

 元文部科学事務次官の前川喜平さん(現代教育行政研究会代表)は、安倍元首相の家族葬が行われた間に、各地の教育委員会が各学校に半旗を掲げるよう通知を出していたと指摘。「子どもたちの思想・良心の自由を脅かすことにつながる」「教育勅語を復活させるかのような教育行政を担ってきた安倍さんの国葬には反対だ」と訴えました。

 評論家の佐高信さんは、自民党など改憲派の議員の多くが統一協会との関係があるとして、「国葬は民主主義の破壊だ。岸田文雄首相は国民に対して、統一協会との関係を申告すべきだ」と批判。ルポライターの鎌田慧さんは「日本を軍備強化の方向に持っていこうとしていた安倍さんをなぜ国葬とするのか。正当化されるはずがない」とのべました。

 このほかにジャーナリストの斎藤貴男さんや作家の澤地久枝さんらが呼びかけ人として名を連ねています。

 練馬区から参加した女性(73)は「コロナ禍や自然災害で苦しむ人たちがいる中で税金を使って国葬を行うことには反対です」と語りました。

 参加者は集会後、新宿駅周辺をデモ行進しました。


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