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2022年8月16日(火)

“勇気ある行動 道開いた”

ソウル 「慰安婦の日」集会

 韓国の日本軍「慰安婦」被害者を支援する正義記憶連帯(正義連)は14日、ソウル市内で「慰安婦の日」を記念する集会を開催しました。参加者は「歴史の真実に向き合え」「被害者たちの勇気を記憶しろ」と唱和し、「慰安婦」問題の早期解決を訴えました。(栗原千鶴)


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(写真)14日、ソウルで開かれた「慰安婦の日」を記念した集会で、「被害者たちの勇気を記憶しろ」などと書いたパネルを持ってアピールする参加者(正義連の公式ユーチューブチャンネルから)

 8月14日は、1991年に「慰安婦」被害者の金学順(キム・ハクスン)さんが初めて公の場で証言した日で、2017年に国の記念日に指定されました。現在、韓国政府に登録した被害者は240人で、生存者は11人です。

 集会では被害者たちから若い世代に向けた映像メッセージが流れました。李玉善(イ・オクソン)さんは、「日本政府が謝罪するまで声をあげてほしい」と語りました。李容洙(イ・ヨンス)さんは「(日韓の学生が)両国間の正しい歴史を学び、解決し、仲良く過ごせるようにしてほしい」と激励しました。

 正義連の李娜栄(イ・ナヨン)理事長は、「日本政府が証拠がないとして責任を回避しようとしていた31年前のきょう、生き証人として、堂々と私たちの前に現れた」と金学順さんを紹介。「日本政府の責任を問う最初の訴訟をリードし、被害者の口を封じる試みに対抗して活発な証言活動を行った。その勇気ある行動は、女性人権史の新しいページを開き、被害者の尊厳と名誉回復のために道を切り開いた」とたたえました。

 また、「日本政府は真実に向き合うどころか組織的犯罪事実を否定し、責任を回避し、被害者を侮辱までしている」と指摘。「金学順さんの人権活動家としての歩みを記憶する私たちは、少数者や弱者の権利が無視されない世界、女性の人権が尊重される世界、戦争のない世界のために行動し続ける」と決意を述べました。

 同集会はユーチューブでも配信されました。


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