しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年8月15日(月)

沖縄知事選25日告示

新基地反対 県民は一貫

公開討論会 デニー知事が訴え

写真

(写真)公開討論会で政策を訴えるデニー知事=14日、那覇市

 沖縄県知事選(25日告示、9月11日投票)で再選をめざす「オール沖縄」の玉城デニー知事や、自民党・公明党が推薦する佐喜真淳氏ら立候補予定者による公開討論会(主催=日本青年会議所沖縄ブロック協議会)が14日、那覇市で開かれました。デニー知事は、コロナ禍で傷んだ県経済と県民生活の再生、子ども政策のさらなる拡充、名護市辺野古の米軍新基地建設反対を強く訴えました。

 デニー知事は、辺野古新基地反対が「2019年の県民投票や過去2回(14、18年)の県知事選で県民が一貫して示してきた民意だ」と強調。県民の総意として日本政府に提出した、新基地建設断念と米軍普天間基地(宜野湾市)の閉鎖・撤去などを求める「建白書」の実現に「全身全霊で取り組む」と述べました。那覇新都心などを例に、基地の返還でこそ経済が発展するとし、「沖縄経済の最大の阻害要因である基地を返還し、街づくりへと経済の発展となる基盤を整備していく」と決意を込めました。

 佐喜真氏は、辺野古新基地建設を推進する姿勢を示しました。

 クロス討論で佐喜真氏から新基地建設に関する裁判闘争について問われたデニー知事は、防衛省沖縄防衛局から提出された設計変更申請を法に基づき厳正に審査し、正当な理由がないとして不承認とする判断をしたと強調。これに対して国側が行政不服審査法を乱用して不承認処分を取り消したため、裁判に至ったと説明し、司法でしっかり県の論拠を示したいと述べました。

 日本維新の会に所属していた元衆院議員の下地幹郎氏がデニー知事に対し、新基地建設で埋め立て海域南側に土砂が投入されていることに「責任を感じないのか」と筋違いの攻撃をしました。デニー知事は、埋め立て開始から3年8カ月たっても土砂投入量は全体の約1割程度にすぎないと指摘。さらに、大浦湾側の軟弱地盤の改良は難工事だとして「基地を造らせるための埋め立ては絶対にさせないと取り組んでいる」と強調しました。


pageup