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2022年8月14日(日)

平和教育考える原点

『原爆の子』ロシア語訳者が講演

子どもを守る会

写真

(写真)ロシア語版『原爆の子』を手に話をするマリアさん=13日、東京都内

 広島の子どもたちの原爆体験文集『原爆の子~広島の少年少女のうったえ』(1951年刊行)のロシア語版の翻訳者であるマリア・キリチェンコさんが13日、東京都内で講演しました。日本の被爆体験をロシアの子どもや若者たちに伝える取り組みを語りました。

 集会は「日本子どもを守る会」が主催した第19回平和祈念集会。モスクワからもオンラインで約30人が参加しました。

 ロシア語版は2010年に刊行しました。1年間を要した翻訳作業は「精神的にとてもつらかった。何度もやめようと思ったが、やめなくてよかった」というマリアさん。ロシアでの反響は大きく、「一生忘れない」「泣きながら読んだ」という感想が寄せられたと話しました。モスクワの中学校や高校で読者会が開かれ、教科書への掲載も検討されていると語りました。

 ロシア語版の出版を仲介したロシア研究者の川村秀さんが日露関係史などについて講演しました。

 「日本子どもを守る会」の増山均会長は、ロシアのウクライナ侵略にふれ、「『原爆の子』は“子どもと平和”を考える上での原点。平和教育のバイブルです。今一度、読み直すことに大きな意味がある」と話しました。

 高校生平和ゼミナールの生徒が原水爆禁止世界大会の参加報告をしました。


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