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2022年8月13日(土)

軍事訓練 県民の命脅かす

デニー知事 政府は中国に中止要求を

 沖縄県の玉城デニー知事は10日、中国が台湾近海で軍事演習し弾道ミサイルを発射して同県波照間島南西の日本の排他的経済水域内に落下させた問題で、県民の生命・財産の安全を脅かす危険な軍事訓練を沖縄周辺海域で今後行わないことを日本政府から中国政府に強く申し入れるよう国に要請しました。

 デニー知事は国に提出した要請文で、「県民が生活する島々の周辺海域に中国がミサイルを落下させたことは、一歩間違えば甚大な被害を生じさせるもの」と厳しく批判し、周辺海域で漁をしている漁業者が「大きな不安と恐怖を感じ、出漁を自粛するなど大きな影響を受けている」と指摘しました。

 その上で、「米中の対立等によりアジア太平洋地域の緊張が高まり、不測の事態が生ずることは決してあってはならない」と強調。軍事訓練の中止のほか、米中や関係国に対し、緊張状態をエスカレートさせることなく冷静かつ平和的な対話を通じて緊張緩和が図られるよう日本政府として積極的役割を果たすことなどを求めました。


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