2022年8月9日(火)
国連本部で「原爆展」
日本被団協 木戸氏が被爆体験語る
笠井氏も参加
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【ニューヨーク=石黒みずほ】核不拡散条約(NPT)再検討会議が行われているニューヨークの国連本部で、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が主催する「原爆展」が開催されています。
5日の開幕式では、日本被団協の木戸季市(すえいち)事務局長が自身の被爆体験を証言し、「こんなことは絶対に二度と起こってはいけないという気持ちを持ち続けてきた」と話しました。「武器を持たない、戦争をしないと示すことで命を守ることができる」と憲法9条の重要性を訴えました。
長崎市の田上富久市長は、「77年前の事実に思いをはせ、未来をどうつくっていくのかを考える場所となってほしい」と語りました。
第10回NPT再検討会議のグスタボ・スラウビネン議長(アルゼンチン)は「初めて被爆者の証言を聞き、見方が大きく変わった」と指摘。「核兵器廃絶に取り組む上で、自身の内面、人間らしさに立ち返らなければならない」と話しました。
開幕式には、日本共産党の笠井亮衆院議員も参加しました。
原爆展では、原爆投下直後の被爆地の写真や、核廃絶に向けたこれまでの取り組みを紹介するパネルが掲示されています。