しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年8月7日(日)

きょうの潮流

 追悼の祈りに包まれた広島で高校生たちの声が響きました。「お願いします」。核兵器禁止条約への批准を、日本政府に強く求める署名の呼びかけです▼1年前の全国高校生平和集会で提起された署名運動。1万人の目標を達成し、19日には外務省に提出する予定です。勇気をもってふみだすなかで多くの対話がうまれ、核兵器や戦争について考えるきっかけとなり、仲間も増えたといいます▼広島朝鮮学校の現地参加と各地をオンラインで結んだ今年の平和集会。なぜ戦争は起きるのか。核兵器はなくならないのか。自分に何かできることはないか―。ロシアによるウクライナ侵略で緊迫するなか、高校生の模索する姿がありました▼ロシア大使館前で抗議行動をした(東京)、被爆体験を受け継ごうとその人生を等身大の絵に描き込む「ボディー・マッピング」にひき続きとりくんでいる(広島)、基地のない復帰を訴えている(沖縄)…。工夫をこらした活動を交流しました▼集会アピールには、核兵器のない平和な日本と世界をつくるために学び、行動し続けるとの決意を。ところが、その思いに背を向けるように、岸田首相は平和記念式典で核兵器禁止条約には触れませんでした。広島出身にもかかわらず、被爆者らの願いを無視して▼平和集会で自身の体験を語った79歳の山田寿美子さんは年々被爆者が高齢化するなか、これからは若い人たちにたすきをつなぎたいと。「みんなが幸せに生きられる社会をつくるために手を携えましょう」


pageup