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2022年8月6日(土)

下村氏の意思働いた

統一協会名称変更 前川元文科次官証言

野党の聴取に

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(写真)旧統一協会と政府与党との関係について開かれた野党国対ヒアリングで発言する前川喜平氏(中央)=5日、国会内

 日本共産党、立憲民主党、社民党、れいわ新選組、沖縄の風、碧水会の6野党・会派は5日、国対ヒアリングを開催し、前川喜平・元文部科学事務次官から旧統一協会(現・世界平和統一家庭連合)の名称変更について聞きました。前川氏は、文化庁が統一協会の名称変更を認証した背景には「何らかの政治的な力が働いているとしか考えられない」と証言しました。

 前川氏は、自身が文化庁宗務課の課長を務めていた1997年当時、統一協会が名称変更を求めてきたとして、その経緯を説明しました。前川氏は「宗務課の中で議論した結果、実態が変わっていないのに名前だけ変えることはできないと伝えた」と証言。「その後も統一協会側は名称の変更をしたいという希望を持っていたとは思うが、ずっと名称変更の認証はせずに推移していたと思う」と述べました。

 ところが、前川氏が文部科学審議官となった2015年、文化庁が統一協会の名称変更を突然、認証しました。前川氏は「当時の文化庁宗務課長が説明にきたのを覚えている。私は『認証すべきではない』と述べたけれど、結局、認証された」と指摘。「これは何らかの外部からの力が働いたとしか考えられない」「私は、文部科学大臣だった下村博文さんの意思が働いたことは100%間違いないと思っているが、誰が圧力をかけたのかということは分からない」と述べました。

 質疑では、統一協会の名称変更の手続き、関連する応接録や議事録などの公文書の有無などの質問が出されました。前川氏は「応接録は残っているだろうと思う」「(名称変更について)大臣のところまで説明したら、記録は普通残っている。廃棄しない限り、存在していたと思う」と述べました。

 また、認証申請を受理後、名称変更を断ることはできるのかと問われて、前川氏は「断れる」と答えました。


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