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2022年8月6日(土)

広島 きょう被爆77年

 広島は6日、米国による原爆投下の惨禍から77年を迎えます。広島市中区の平和公園では市主催の平和記念式典が開かれます。

 世界は、ロシアのウクライナ侵略と核の威嚇で、核兵器使用のかつてない危機に直面しています。

 核兵器禁止条約の第1回締約国会議が6月、ウィーンで開かれましたが、唯一の戦争被爆国の日本政府は参加拒否。世界から失望の声が上がりました。現在、条約への批准は66カ国に広がっています。

 広島の「黒い雨」訴訟で、内部被爆を認め被爆者健康手帳の交付を命じた歴史的な広島高裁判決から1年。広島市と県で新たに交付された人は932人(6月30日現在)で、県が推計する約1万3000人に比べるとまだわずかです。「黒い雨」被害者の救済についての厚労省の「新指針」には、高裁判決ではなくなった「11疾病」が要件に加えられました。新指針は高裁判決を無視し、高齢化した原爆被害者を選別しています。

 広島で被爆し、この1年に死亡が確認された原爆死没者は4978人で、合わせて33万3907人となりました。広島・長崎で被爆し、被爆者健康手帳を持つ人は3月末時点で全国に11万8935人。前年より8820人減りました。平均年齢は84・53歳です。


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