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2022年8月1日(月)

NPT再検討会議 きょうから

核廃絶 責任取らせよう

市民が国際会議

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(写真)NPT再検討会議の開幕を前に開かれた国際会議で発言する人たち=30日、ニューヨーク(島田峰隆撮影)

 【ニューヨーク=島田峰隆】核不拡散条約(NPT)再検討会議の開幕を目前に控えた30日、ニューヨーク市内で市民らが核兵器廃絶を呼び掛ける国際会議を開きました。主催者の一人、「平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン」代表のジョゼフ・ガーソン氏は「締約国に対し核廃絶に向けた交渉義務を果たすよう圧力をかけよう」と述べました。

 国際組織「平和と地球国際ネットワーク」が主催しました。欧米やアジアなどの平和活動家や研究者らがパネリストとなり、オンライン中継されました。広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長が被爆体験を証言しました。

 オンラインで参加した英国のジェレミー・コービン前労働党党首は、核保有国が核兵器に固執していることを批判し「本当の安全保障とは教育や医療を充実させることだ」と指摘。「再検討会議は核兵器のない世界を求めてわれわれが声を上げる機会だ」と述べ、各国政府に核廃絶の責任を取らせようと呼び掛けました。

 核戦争防止国際医師会議(IPPNW)オーストラリア支部のルース・ミッチェル氏は、ウクライナを侵略しているロシアを念頭に「核兵器使用の威嚇は国際法違反だ」と指摘。「締約国の指導者はNPT第6条で核兵器廃絶へ真剣に交渉するよう義務付けられている」と強調しました。

 再検討会議を傍聴するためドイツのフランクフルトからニューヨークに来たクラリサ・ニーダーさん(25)は「佐久間さんの被爆証言を聞いて核兵器は廃絶するしかないと確信しました。新政権になったドイツが積極的な役割を果たし、再検討会議で良い結果が出ることを期待します」と話していました。


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