しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年7月23日(土)

安倍元首相の「国葬」閣議決定

国論二分 議論もなし

田村政策委員長が批判

 日本共産党の田村智子政策委員長は22日、国会内で記者会見し、政府が安倍晋三元首相の「国葬」を閣議決定したことへの受け止めを問われ、志位和夫委員長が「安倍元首相礼賛の『国葬』の実施に反対する」との談話を発表(15日)していることに触れたうえで、改めて反対を表明しました。

 田村氏は、安倍氏が参院選期間中に銃撃されて亡くなったことについて、「まったく許されない暴力行為であり、立場の違いを超えて弔意を示すことは、礼節をもって行いたい」と述べました。

 その上で、なぜ国葬かとの説明は、岸田首相が記者会見で“強いリーダーシップで内政、外交で大きな貢献を果たした総理大臣だったからだ”と述べただけだと指摘しました。

 日本共産党の安倍元首相に対する政治的評価はまったく異なり、広く国民の中でも評価が分かれ、批判の声が起きていると強調。政治の私物化では疑惑究明がなされず、「アベノミクス」や外交、違憲立法の安保法制の強行など、さまざまな問題をつくった政権だったとして、「こうした評価を脇に置いて、総理大臣としての功績をたたえて、国葬をすることは許されない」と述べました。

 また志位氏の談話発表後も、各種の世論調査では、国葬への賛否が二分する状況だとして、「国葬を行うべきかについては、意見が分かれている。それを何の議論もなく、自民党内で決め、閣議決定では、なぜ国葬を行うのか理由も示さない。このやり方も含めて、まったく賛同できない」と強調しました。

 あわせて、国葬を行うことで、国民に広く弔意を求めることになることは明らかだと指摘し、「内心の自由に対する侵害であって、認めることはできない」と述べました。


pageup