2022年7月13日(水)
「辺野古」審査を却下
公正中立の前提欠落
デニー知事「対応検討」
![]() (写真)会見するデニー知事=12日、沖縄県庁 |
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり、国の第三者機関国地方係争処理委員会が12日、沖縄県の審査申し出を却下すると決めたことを受け、玉城デニー知事は県庁で会見し、「非常に残念だ」と述べ、同委員会からの通知が届き次第、内容を精査して今後の対応を検討する考えを示しました。
デニー知事は、国の新基地建設の設計変更申請を県が不承認とした処分を国土交通相が取り消した裁決について、「公正中立な審査庁による判断という行政不服審査制度の前提が欠落しており、審査庁としての地位を著しく乱用したものだと同委員会に示し、公正中立に判断されるよう求めてきた」と改めて強調しました。
また、設計変更承認を求める是正指示を国交相が出したことに対する同委員会への審査申し出に関し、21日に意見陳述が行われることについてデニー知事は、「不承認処分理由は正当であることを引き続き主張したい」と強調。「沖縄の置かれている不条理な状況を、国が地方自治の本旨から外れたような対応をするのは、沖縄県に過重な基地負担を担わせ続けているという現状をしっかり申し述べたい」と語りました。









