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2022年7月13日(水)

「オール沖縄」全県選挙6連勝

新基地反対 強い民意

県知事選へ問われる底力

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(写真)街頭で必勝を訴える伊波洋一氏(右)と玉城デニー知事=9日、那覇市

 大激戦・大接戦となった参院選沖縄選挙区(改選数1)で伊波洋一氏が再選を果たしたことで、「オール沖縄」は全県レベルの選挙で6連勝となりました。

 2010年1月の名護市長選で「辺野古の陸にも海にも新基地を造らせない」と公約した稲嶺進氏の当選が、「オール沖縄」誕生の契機となりました。13年1月には、辺野古新基地断念、オスプレイ配備撤回を求めた「建白書」に県内41全市町村の首長・議長や県議らが署名し、政府に提出しました。

 こうした流れの中、13年7月の参院選で糸数慶子氏が圧勝。同年末、当時の仲井真弘多知事が辺野古の埋め立てを承認して県民を裏切りましたが、自民党県連幹事長も務めた翁長雄志氏が14年11月の県知事選で圧勝。県政史上初めて、保守と革新を超えた「オール沖縄」県政が誕生しました。

 さらに16年7月の参院選で伊波氏が圧勝。18年9月には、亡くなった翁長氏の後を継いだ玉城デニー氏が県知事選で圧勝。翌年の参院選でも高良鉄美氏が圧勝しました。

 一方、自公候補は今回の参院選で、辺野古新基地「推進」を初めて公約。憲法9条改定・大軍拡も公言しました。岸田文雄首相をはじめ自民党幹部が繰り返し来県し、力でねじ伏せようと襲いかかってきましたが、「沖縄を二度と戦場にしてはならない」という伊波氏の訴えが広がり、逆転勝利しました。

 「オール沖縄」は日米両政府からの激しい攻撃にさらされ、苦闘を重ねてきましたが、辺野古新基地反対の民意が変わることはありませんでした。一連の全県レベルの選挙での「オール沖縄」の勝利が、その民意の強さを示しています。

 9月には、デニー知事再選が懸かる県知事選を迎えます。「オール沖縄」の底力が問われます。

■沖縄・全県レベルの選挙での得票数

2013・7 参院選
 糸数慶子 29万4420票
 安里政晃 26万1392票

14・11 県知事選
 翁長雄志 36万0820票
 仲井真弘多 26万1076票

16・7 参院選
 伊波洋一 35万6355票
 島尻安伊子 24万9955票

18・9 県知事選
 玉城デニー 39万6632票
 佐喜真淳 31万6458票

19・7 参院選
 高良鉄美 29万8831票
 安里繁信 23万4928票

22・7 参院選
 伊波洋一 27万4235票
 古謝玄太 27万1347票

22・9 県知事選(予定)
 玉城デニー
 佐喜真淳

※太字が「オール沖縄」候補
 3位以下の候補は省略


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