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2022年7月12日(火)

早期の改憲発議表明

岸田首相“与野党全体で議論を”

 岸田文雄首相(自民党総裁)は11日、参院選の結果を受けて自民党本部で記者会見しました。首相は、改憲に前向きな自民、公明、日本維新の会、国民民主の4党で改憲の国会発議に必要な3分の2の議席を上回ったことについて問われ、「憲法改正の議論をしっかりと進めなければならない。具体的な内容について3分の2の賛成を結集し、できる限り早く発議に至るとりくみを進める」と述べ、早期の改憲発議に執念を示しました。

 首相は会見の冒頭、「安倍元総理の思いを受け継ぐ」として、安倍氏が実現できなかった憲法改正に取り組んでいくと表明。秋の臨時国会で「与野党全体で一層活発な議論が行われることを強く期待する」と述べるとともに、自民党として全国での対話集会を積極的に行い、改憲の世論づくりに力を入れると強調しました。

 首相は、ロシアのウクライナ侵略を口実に、「反撃能力」=「敵基地攻撃能力」を含めて「あらゆる選択肢を排除しない」と述べ、年末に策定する「国家安全保障戦略」で「防衛力の5年以内の抜本的強化」を盛り込む姿勢を示しました。

 来年度からの軍事費の予算規模について問われ、首相は「国民の命を守るために何が必要かを議論し、積み上げていく。それに見合う予算を確保する」と述べるにとどめました。


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