2022年7月10日(日)
英で大幅賃上げ 17.5%勝ち取る
チョコ大手労働者1000人以上
高インフレ上回る成果
英国のチョコレート製造大手キャドバリーで働く1000人以上の労働者が17・5%の賃上げを勝ち取りました。英最大の民間労組ユナイトが6日発表しました。
英国では年率9・1%の高インフレの中、生活防衛のための賃上げを求める労働者のたたかいが広がっています。ユナイトは、キャドバリー社と3カ月に及ぶ交渉の末、インフレ率を上回る賃上げの提示を引き出し、組合員の8割の賛成で承認されました。
ユナイトのグレアム書記長は、「雇用、賃金、労働条件の改善に焦点を当てたユナイトの活動がまた成果をもたらした」と語りました。ユナイトは、今回の賃上げを食品産業のスタンダードとして、他の会社にも広げていきたいとしています。
このほか、ロンドンの玄関口ヒースロー空港の燃料補給会社AFSでは、21日から賃上げを求める72時間ストライキを行うことが承認されました。ユナイトの発表では、組合員92%の参加した投票で93%がストに賛成しました。
新型コロナウイルスによる旅客減少を受け、AFSの労働者は3年間の賃金据え置きを受け入れてきました。しかし、大幅な物価上昇にもかかわらず会社側の賃上げの提示が不十分だとして労働者の怒りが強まっていました。
AFSはこの間のエネルギー価格上昇で大きな利益を上げている大手エネルギー会社を含む合弁会社。日本航空を含む約70社の航空会社の燃料補給を受け持っており、ストによって航空便の大幅な乱れが予想されます。








