2022年7月8日(金)
LGBT差別 選択的別姓拒否の自民党
共産党躍進でジェンダー平等 前へ
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「家族をつくるために同性婚に反対」「無理して結婚しなくていいという女の人が増えている」―。ジェンダー平等が争点の一つである参院選の最中、自民党候補・議員の性的少数者差別、女性蔑視発言が明るみに出ました。ジェンダー不平等が固定化している背景に古い家父長制を引き継ぐ自民党政治があります。日本共産党は比例・選挙区候補を先頭に誰もが自分らしく生きられるジェンダー平等社会の実現を訴え、支持を広げています。
差別解消法成立を妨害
選択的夫婦別姓の賛否に「無回答」、同性婚法制化、LGBT平等法は「×」。市民有志「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」公開質問状に対する自民党の回答です。
自民党国会議員が多数参加する神道政治連盟国会議員懇談会の会合で「同性愛は依存症」などとする差別的な冊子が配られました。同党比例候補の1人は演説で同性婚反対を明言。「女の人は無理して結婚しなくていいという人が増えた。嘆かわしい。もっと男の人に寛大になって」(桜田義孝衆院議員、5日の街頭演説)と、自民党政治がつくりだした少子化の責任を女性に押し付けるゆがんだ認識も相変わらずです。
自民党は過去にも杉田水脈衆院議員の“LGBTカップルに生産性がない”などの暴論を許し、超党派のLGBT差別解消法案の成立を妨害しました。
ジェンダー平等や選択的夫婦別姓に反対する改憲右翼団体「日本会議」議員連盟にも多数の自民党議員が所属。明治時代に強化されたジェンダー差別の古い価値観と、女性を低賃金に追いやる雇用破壊を推進した財界いいなり政治が、ジェンダーギャップ指数120位(2021年)という遅れの根底にあります。
不平等問題可視化した
「私が誰と結婚してどんな家族をつくるのかは私が決める、自民党に決められたくない―これがみなさんの思い」。田村智子参院比例候補は演説でジェンダー平等を阻む与党を批判し、党躍進で自分らしく生きられる社会を一緒につくろうと呼びかけます。
男女賃金格差是正の問題で企業の情報開示義務化が実現。地方議員団の取り組みと運動で「痴漢ゼロ」「生理の貧困」など一歩ずつ前に進めてきました。
ジェンダーの課題に全力をあげる党の躍進で希望ある社会へ―。予備校で英語を教える長野ひろ子さん(仮名、50代)は女性差別の医学部不正入試や女性が多いケアワーカーの低賃金など「ジェンダー不平等の問題を国会で可視化してきた共産党を大きくし、社会の構造を変えたい」と期待を寄せています。