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2022年7月6日(水)

自民増長 広がる批判

「野党の人から来る話は何一つ聞かない」

「政治関心なくても生きていけるのは良い国」

民主主義回復へ参院選で審判を

 「野党のいうことは何一つ聞かない」「政治に関心がなくても生きていけるというのは良い国だ」―。自民党の国会議員や閣僚から国民の声を軽視する発言が相次いでいます。

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(写真)山際大志郎経済再生担当相

 山際大志郎経済再生担当相は3日、青森県八戸市で自民党候補の応援をした際、「野党の人から来る話はわれわれ政府は何一つ聞かない。生活を本当に良くしようと思うなら、自民党、与党の政治家を議員にしなくてはいけない」などと発言。選挙や議会制民主主義の根本を否定する発言に批判が広がっています。

 ところが、山際氏は5日の記者会見でも「誤解を招く発言になった」「丁寧に発信していく」などと述べ、発言の撤回を拒否しています。

 一方、麻生太郎副総裁は、1日の三重県桑名市内での講演で「『政治に関心がないのはけしからん』とえらそうに言う人もいる。しかし政治に関心を持たなくても生きていけるというのは良い国だ」などと発言したことが報じられました。

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(写真)麻生太郎副総裁

 SNSでは「こういうのを『愚民観』といいます。民は馬鹿(ばか)であり、馬鹿でなくては困るという考え方」「麻生氏の発言は権力者の願望に過ぎない」などの批判的なツイートがあふれ、炎上しています。

 政権を批判する国民や野党の声を聞かず、国民が政治に関心を払わなくなることこそ、独裁国家への道です。選挙の最中に、自民党からこんな発言が次々と飛び出しているにもかかわらず、まともな反省も示されないのなら、民主主義の危機をさらに助長することになりかねません。

 健全な民主主義を取り戻すためにも、参院選で、翼賛政治の上であぐらをかく自民、公明の与党に国民の明確な審判を下すことが求められます。(佐藤高志)


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