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2022年7月5日(火)

きょうの潮流

 都内の駅前で開いた共産党の演説会。デパートから出てきた若い夫婦が足を止めて聞いていました。いま政治に求めているのは物価高への対策だといいます▼ともに非正規社員。給料は上がらず、毎月かつかつの生活がつづき残業で稼いでいると。この日は友人の結婚祝いに贈り物を探しにきましたが、予算オーバーであきらめたと話していました▼「なにもかもが値上がりし、くらしが破たんする恐怖を感じている」。収入を増やすとか、消費税を下げるとか、とにかく早く手を打ってほしい。このままではお先真っ暗だと口をそろえていました▼各種の世論調査をみても参院選の争点に経済対策をあげる人は多数。直近の調べでも物価高騰で家計が苦しくなったと答えた人は6割をこえ、生活困窮者にむけた食料支援には列ができています。さらに岸田政権の対応に7割近くが不満を▼日々の営みを覆う不安。有効な手だてをとれない政府。そんな切羽つまった状況のなかでこんな発言がとびだしました。「野党の人から来る話はわれわれ政府は何一つ聞かない」。これだけ人びとが困り果てているときに、野党の意見には耳もかさない。しかも対策の先頭に立つべき山際・経済再生担当相からとは▼政権与党の横暴ここに極まれり。なによりも国民のくらしを守ることが国の責務なのに、いまの危機を打開するための意見を聞こうともしない。まともに対応できないのもそういう姿勢だから。先の夫婦は怒りを口に。「なんのための政治なのか」


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