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2022年7月4日(月)

2022参院選 激戦の様相

沖縄選挙区 イハ候補 政権との総力戦

命どぅ宝 平和の議席を

写真

(写真)激励を受け、県民とグータッチするイハ候補=2日、沖縄県宜野湾市

 沖縄選挙区(改選数1)は、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」のイハ洋一候補と、岸田自公政権が総力を挙げて支援する自民党新人候補との事実上の一騎打ちです。沖縄の苦難の歴史を県民とともに歩んできた“県民の代表”イハ候補か、日本政府言いなりの自民候補か―。「オール沖縄」と自公政権との対決は、当落を争う大激戦になっています。

 ▽絶対に戦争をさせない▽消費税5%減税▽基地に頼らない振興・経済発展―。争点が明確になり、イハ候補への期待が高まっています。

平和の心貫く

 イハ候補の母は、沖縄戦で両親や祖父母ら6人を亡くしました。沖縄県民の戦後出発の原点である「命どぅ宝(命こそ宝)」、反戦平和の沖縄の心を貫くイハ候補。「すべての子どもたちに基地のない平和な沖縄を手渡したい」と、名護市辺野古の米軍新基地建設に反対し、憲法9条を生かした対話による平和外交で「沖縄を二度と戦場にさせない」と訴えます。

 一方、自民候補は参院選候補として初めて新基地容認を公約し、自衛隊を9条に明記する改憲を主張。1日に応援に入った岸田文雄首相は新基地推進を強調し、県民投票で示された反対の民意を踏みにじりました。自民候補は「未来を描かなければならない」と言いますが、その未来は、辺野古に「耐用年数200年」とされる新たな巨大な米軍基地を押し付けて子や孫たちを基地被害にさらし続け、沖縄を戦争に巻き込む危険な道です。

 沖縄出身で最近沖縄県に帰住したという女性(72)は、有事になれば「一番先に犠牲になるのは沖縄だ」と述べ、「戦時中はもちろん、戦後も苦しんできた沖縄ですから、これ以上の苦しみは絶対に嫌だ」と、イハ候補に国会で頑張ってほしいと語りました。

勝利へ猛奮闘

 物価高騰や年金の引き下げなどが県民の暮らしを直撃しています。イハ候補は、一番効果がある物価・経済対策として世界91の国と地域が実施する消費税減税を公約し、高等教育、幼児教育・保育、学校給食、子ども医療の無償化も訴えています。自民候補は、消費税減税を「不要」と反対しています。

 名護市の女性(34)は、1歳半の子どもがいて2人目を妊娠中です。子育てにお金がかかるのにコロナ禍や物価高騰で厳しい状況だと述べ、イハ候補の掲げる子どもの貧困対策や消費税減税など「暮らしを守ってもらえる政策に期待している」と語ります。

 米軍基地や自衛隊の「抑止力」にしがみつく自民候補に対し、イハ候補は「基地は沖縄経済発展の最大の阻害要因」として返還による経済振興、雇用増を掲げます。自民候補はイハ候補を「実績がない」と攻撃しますが、イハ候補の国会質問で空港出発前のPCR検査の実施や、ひとり親家庭への給付金の再支給などが実現しました。

 自公陣営は首相をはじめ閣僚、国会議員らを連日総動員し、企業・団体締め付けと期日前投票への動員で攻勢を強めています。参院選と「連動」する9月の知事選で県政を奪還しようと必死です。

 「オール沖縄」は、沖縄の心を踏みにじる軍拡・戦争推進の相手に負けられないと、心ひとつに立ち上がり、必ず勝利しようと猛奮闘しています。(小林司、柳沢哲哉)


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