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2022年7月2日(土)

戦争させぬ外交こそ

ラジオ番組で山下副委員長

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(写真)山下副委員長

 日本共産党の山下芳生副委員長は1日、ニッポン放送のラジオ番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」で、ロシアによるウクライナ侵略から学ぶべき教訓として、「軍事対軍事」ではなく、「戦争を起こさせないための外交に知恵と力を尽くすべきだ」と訴えました。

 党の外交ビジョンについて問われた山下氏は、ベトナム戦争など紛争の絶えなかった地域で「二度とこんな悲劇をくりかえしてはならない」として、1970年代に「紛争、もめごとは話し合いで解決し、武力行使を禁止したのが東南アジア諸国連合(ASEAN)の友好協力条約だ」と語りました。

 さらに日本や中国、アメリカ、ロシアも参加する東アジアサミットにもふれ、「ASEANは、この東アジア規模の友好協力条約をつくることを展望している」と説明。ASEANと協力して平和の枠組みをつくることや、「憲法9条を生かした外交の力でこれらを促進していくことが日本に求められている道だ」と主張しました。

 外交評論家の宮家邦彦氏は「戦争を起こさせない外交は大事だが、攻めてくる国はある」と発言。山下氏は「教訓はやはり外交の失敗だ」と指摘し、NATO諸国もロシアも軍事力によって相手を抑止する戦略を進めた結果、「力対力に陥ってしまった」と批判しました。

 山下氏は「ウクライナ侵略の責任は、国連憲章を蹂躙(じゅうりん)したロシアにある」と批判した上で、「外交の失敗という教訓を東アジアで繰り返してはならない」と指摘。「東アジア全体の平和的枠組み、友好協力条約をつくることが私たちの外交ビジョンだ」と表明しました。


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