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2022年7月2日(土)

きょうの潮流

 どれだけ差別意識にまみれているのか。「同性愛は精神障害か依存症」。こんな内容の文書が自民党の会合で配られていました▼安倍元首相が会長で自民議員の大半が加わる神道政治連盟国会議員懇談会の場で。告発した松岡宗嗣(そうし)さんによると、文書では同性愛は矯正すべきものと主張。「性的少数者のライフスタイルが正当化されるべきでないのは、家庭と社会を崩壊させる社会問題となるから」と記されていました▼性的少数者を支援する団体の代表理事をつとめる松岡さんはいいます。「政権政党のなかで、ここまで非論理的で事実に基づかない、明らかに悪質な差別的言説を、党内の大多数の議員に配ってしまえるような状況には、驚きを隠すことができない」▼実際、自民党はLGBT平等法や選択的夫婦別姓の導入に背を向け続けています。安倍元首相が後見人といわれる東京選挙区の生稲晃子候補も、同性婚を法律で認めることに「反対」の立場を鮮明に▼時を同じくして、東京選挙区で争う共産党の山添拓候補が雑誌のインタビューでこの問題について答えています。「個人をあるがままに尊重する社会にすべきという視点は、あらゆる問題、あらゆる局面で貫くべきもの」だと▼多様性や個人の尊厳はつねに政治のベースに置くべきという山添さん。松岡さんも、性や家族のあり方は子育てや教育、福祉などすべての政策にかかわると話します。一人ひとりの人権が認められる社会を。いまを生きる一員として考え行動する時です。


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