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2022年7月1日(金)

太平洋地域の軍備強化

日米韓、5年ぶり首脳会談

 【マドリード=石橋さくら】北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するためスペインのマドリードを訪れた岸田文雄首相は29日(日本時間同日深夜)、バイデン米大統領、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と首脳会談を行いました。日米韓の3カ国首脳会談はおよそ5年ぶりです。

 核ミサイル開発を進める北朝鮮への対応についての議論が主題となった一方、対中国を念頭に太平洋地域における3カ国の軍備強化を確認したとみられます。岸田首相は、核実験を含めた北朝鮮の挑発行為の可能性への懸念に言及した上で、「日米同盟、米韓同盟の抑止力を高めることを含め日米韓の連携強化は不可欠だ」と主張しました。

 バイデン大統領は「われわれ3カ国の協力は、朝鮮半島の完全な非核化と自由で開かれたインド太平洋の実現という共通の目標の達成に向けて不可欠だ」と述べ、太平洋地域における対中国軍備網の連携を強調しました。

 尹大統領は、北朝鮮の核、ミサイルの高度化に対する3カ国の協力の重要性を指摘。韓国大統領府の発表によると、尹大統領は北朝鮮の挑発には強力に対応していくと表明した一方、北朝鮮を対話のテーブルに戻すための協力を呼びかける意向を示したといいます。

 岸田首相はこれに先立ち、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド4カ国によるNATOアジア太平洋パートナー(AP4)首脳会合に出席しました。


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