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2022年7月1日(金)

大軍拡 勝手に宣言

岸田首相 欧州でも

財源説明一切なしの無責任

 【マドリード=石橋さくら】岸田文雄首相は主要7カ国(G7)、北大西洋条約機構(NATO)両首脳会議(サミット)出席の日程を終え、30日午後に欧州から帰国しました。ロシアによるウクライナ侵略が主要議題となる中、「軍事対軍事」の流れにのり、大軍拡を次々に表明しました。

 岸田首相は29日のNATOサミットで、年末までに「新たな国家安全保障戦略等」を策定すると述べ、「日本の防衛力を5年以内に抜本的に強化し、その裏付けとなる防衛費の相当な増額を確保する決意だ」と宣言しました。

 また、G7サミットに先立って岸田首相は、ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ(26日)に寄稿し、ドイツが国内総生産(GDP)比2%への国防費引き上げを表明したことを挙げ、「日本の防衛力の抜本的強化」に言及。さらにスペイン紙エル・パイス(28日)でも「5年以内に防衛力を抜本的に強化する決意」を表明しました。

 これらはいずれも、軍事費を「5年以内にGDP比2%以上(=2倍化)を目指す」との自民党の参院選公約を念頭に置いたものです。首相は国民に対して財源を一切示さないまま、「軍事費2倍化」を対外公約したものであり、重大です。

 日本共産党は財源について、「消費税増税か社会保障削減にならざるをえない」と指摘し、軍拡中止を求めています。


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