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日本共産党

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2022年6月30日(木)

きょうの潮流

 核融合党やメタバース党、議席を減らします党や沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党、こどもの党やバレエ大好き党…。こんな政党まであるのか▼東京選挙区の公報を開き改めて思いました。総務省に届け出た名簿をみると、無所属をのぞく24もの党派名がずらり。比例代表選挙でも15の政党などが名を連ね、なかには得体が知れない団体もあります▼政党を辞書でひくと「共通の原理・政策の実現のために政権の獲得あるいはそれへの参与を企図する団体」だと。時代の流れのなかで、じつに多くの政党が泡と消えてゆきました▼日本における政党の萌芽は1874年に結成された愛国公党にみられます。当時、征韓論に敗れて下野した板垣退助らがつくり、国会開設を要望。後に全国的な規模をもつ最初の政党自由党へとつながります。公党と名づけたのは徒党と区別するためといいます▼現存する政党のなかで最も古く、戦前・戦後の100年を一つの名前で通しているのが日本共産党です。戦争で国を滅ぼしながら、いままた軍拡に前のめりの反省なき政権与党。核の共有やカジノ誘致を叫び国民を危険にさらす党などと決定的に違うのは、国民の命とくらしを守る立場を貫いてきたこと▼いま街頭の演説では一定の年代層や特定の価値観をもつ人たちだけに向けた訴えを耳にします。それ以外の層や人を攻撃しながら。しかし、本当の対立軸はどこにあるのか。いつの時代も問われる原点は同じでしょう。それは、誰のための政治なのか。


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