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2022年6月21日(火)

きょうの潮流

 一つの曲に込めた歌い手たちの強い覚悟を感じる機会を得ました。共通するのは戦火のウクライナへの思いです▼大竹しのぶさんが歌ったのは「一本の鉛筆」。美空ひばりさんが1974年の広島平和音楽祭で発表した戦争を拒否する歌です。大竹さんは、21世紀に起きた戦争で夫を亡くしてしまった妻のことを思い浮かべます▼クミコさんは、かつてウクライナを訪問したときの通訳とのエピソードを語りました。その人は、クミコさんが歌うシャンソンの反戦歌「愛しかない時」を聴いて、「悲しみが少し体の外へ出て行った」と伝えます▼自作の新曲「キーウから遠く離れて」には、さだまさしさんのやむにやまれぬ気持ちが込められています。「銃は持たないと決めている。どうやって大切な人を守れるのだろうって考えた。戦争を始めないこと」とさださん▼ベトナム戦争反対運動の中で、世界的にヒットした「花はどこへ行った」を熱唱したMISIAさんは、「武力ではなくて話し合いで解決してほしいと願っている」と語ります。ロシアのウクライナ侵略を理由に騒々しくなったのが、防衛力増強という大軍拡。4人の歌声に耳を傾けると、そんなものは受け入れられないという明確な意思を感じます▼テレビの歌番組などで披露された歌手たちの願い。自分たちに何ができるかと必死で探しています。MISIAさんは言います。「皆さんが自分にできることを見つけてやっていく。それが諦めないってことかもしれません」


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