2022年6月21日(火)
共闘、自公系現職破る
東京・杉並区長選 岸本氏が初当選
19日投票の東京都杉並区長選が20日開票され、「住民思いの杉並区長をつくる会」の岸本聡子氏(47)=無所属新、日本共産党・立憲民主党・社民党・れいわ新選組・生活者ネット・緑の党・新社会党推薦=が7万6743票(得票率44・41%)を獲得し、自民党・公明党議員らに推された現職の田中良氏(61)を187票差で破り初当選しました。
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同区長選勝利は参院選公示目前という中で、自公政治への怒りと野党共闘の力を示しました。
投票率は前回比5・50ポイント上がりました。20日午後0時半ごろ、岸本氏当選の知らせが事務所に届くと、集まっていた区民から「やったー」「おめでとう」との声や「聡子コール」が起こりました。
岸本氏は「『自分の選挙』という支援の輪が多くの人に共有されたことが勝利につながった」と振り返りました。現区政の児童館・高齢者施設の廃止計画に触れ、「これは一部の人の問題ではなく、区民の公共財として守り発展させたい」と強調。公共サービス縮小や民営・民間委託化を、サービスの質や働く人を守る視点から検証すると表明しました。
事務所に駆け付けた女性(51)は「みんなの街はみんなでつくろうと、市民一人ひとりが動き、支援の輪が広がった。みんなの勝利だ」と話していました。
同時実施の区議補選(定数1)では日本共産党の増田さちえ氏(52)=新=が、及ばなかったものの2万5181票を獲得し2位となり、当選した自民党候補に約1700票差に迫りました。
開票結果は次の通りです。
当岸本 聡子47無新 76743
田中 良61無現 76556
田中裕太郎46無新 19487
(投票率37・52%)