2022年6月20日(月)
米は核廃絶へ役割果たせ
ICANフォーラム
日本被団協 木戸事務局長が証言
|
【ウィーン=加來恵子】核兵器禁止条約第1回締約国会議の開催を前にウィーン市内で18日始まったICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)市民フォーラムで日本原水爆被害者団体協議会の木戸季市(すえいち)事務局長が被爆者として証言しました。
木戸事務局長は1945年8月9日、「ピカドン」と光り、母親と長崎で被爆した体験を語ったうえで、核兵器禁止条約の第6条の被爆者支援は、すべての人の安全につながると指摘。「締約国会議で話し合われることに期待する」と語りました。
被爆者の願いは、「再び被爆者をつくってはならない。人類を救うためには核兵器をなくすしかない。そして、同じ過ちを繰り返さないよう米国に対し、謝罪と自国の核兵器をなくすこと、世界の核兵器をなくすために主導的役割を果たすよう求めています」と語りました。
「この願いを実現するために、世界の市民社会と一緒に進めてきた」と感謝を述べると会場から大きな拍手が送られました。