2022年6月20日(月)
物価高「大変苦しい」
NPO調査 困窮家庭の半数
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高校生までの子どもがいる困窮家庭を対象に、物価高騰による生活への影響をアンケートした結果、半数近くが「大変苦しくなった」と回答したことが、NPO法人キッズドアの調査で分かりました。
調査は10~14日、ひとり親世帯など、同法人の困窮子育て世帯向けの支援制度に登録している2634人を対象にオンラインで実施。有効回答率は52・6%でした。
物価高騰で生活が苦しくなったかを尋ねると、48%が「大変苦しくなった」と回答。「苦しくなった」(37%)、「少し苦しくなった」(15%)を加えると、計99%に上りました。
子どもの食事の状況については、「栄養バランスが悪くなった」(64%)、「量が減った」(60%)、「肉や魚が買えない」(37%)となりました。
自由回答では、「このまま高騰が続けば食べられない日もあると思い不安でしかない」「これ以上物価や光熱費が上がると、ますます食費を削るしかない」などの声が寄せられました。
同法人の広報担当者は「通常でも大変な家庭が多いなか、コロナ禍、そして物価高騰が追い打ちをかけ、かなり厳しい状況」と説明。給食がなくなる夏休みは特に支援が必要と訴えます。
同法人は夏休みに合わせて食料支援を行う予定。20日からクラウドファンディングで資金を募ります。2500世帯への食料配布を目指します。