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2022年6月20日(月)

核禁条約締約国会議 あす開幕

米同盟国から参加次々

 【ウィーン=島田峰隆】21日からオーストリアの首都ウィーンで開かれる核兵器禁止条約第1回締約国会議に、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のベルギーとオランダ、米国と軍事同盟関係にあるオーストラリアがオブザーバー参加することが明らかになりました。

 これによりNATO諸国はドイツ、ノルウェーとあわせて合計4カ国が参加表明しました。唯一の戦争被爆国でありながら参加見送りを表明した岸田政権の姿勢がますます問われます。国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の条約コーディネーターを務めるティム・ライト氏は「被爆者が強く求めているにもかかわらず日本が不参加を表明したのは残念だ」と本紙に語りました。

 ベルギーのオブザーバー参加は、ペトラ・デ・サター副首相が18日、ツイッターで明らかにしました。オランダの参加についてはICANが18日に発表しました。オランダ議会は15日、オブザーバー参加を求める決議を採択していました。

 オーストラリアの参加は、国連当局が18日に発表した会議参加者の暫定リストに明記されています。ICANオーストラリアは「われわれの国が締約国になる第一歩だ」と歓迎しました。同国では今年5月の総選挙で野党・労働党が保守連合政権に勝利して政権交代しました。労働党は2018年以来、核兵器禁止条約に署名・批准する立場を明らかにしています。


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