2022年6月18日(土)
2022参院選 徳島・高知 市民と野党の共同予定候補
松本氏 共感広げる
自己責任の社会おかしい 「私たちの傘をさそう」
![]() (写真)カラフルな傘を差し、訴える松本予定候補=11日、高知県土佐市 |
参院徳島・高知選挙区で、日本共産党の松本けんじ予定候補(38)が前回の参院選に続いて市民と野党の共同予定候補になり、共感と連帯が広がっています。
6日、徳島市の徳島駅前。松本氏は野党共闘を進める市民団体「オール徳島」の初の宣伝に参加し、新社会党県本部の高開千代子委員長らと並んで呼びかけました。「政治を変える力はあなたの手の中にあります。市民と野党の共同に、その願いを託してください」
松本氏は2019年の前回参院選で市民と野党の共同候補(無所属)になり、40%を得票。秋の知事選でも市民と野党の共同候補を務め、善戦しました。
今回、両県の市民団体、社民党、新社会党は反共攻撃を乗り越え、14日、松本氏を共産党公認の共同予定候補に押し上げました。選挙戦は公明党推薦の自民党現職と、その補完勢力の維新、国民民主党の両新人など計6人で争われる見通しですが、対決構図は鮮明です。
高知市の中央公園で4日に開かれた街角トーク。3人の子育て中の松本氏は選挙に挑み続ける理由を問われ、13年末に最初の子どもが死産した経験にふれました。「人間が生まれることも、おとなになって人生をまっとうすることも、すごく難しいことだと感じました」。その命を戦争で奪う安保法制の廃止を求めて17年衆院選から挑んできたとし、「よりよく生きたいと思ったら、自己責任の社会はおかしい、戦争はダメだと声を上げ続けなければ」と語りました。
11日は高知県土佐市、いの町で街頭演説しました。雨のなか、カラフルな傘を差す松本氏。雨風をしのぐ傘を、社会を変える一人ひとりの力に見立て、「傘を差そう」との思いが込められています。
土佐市では無所属の大森陽子市議が応援演説し、松本氏を「本当に力強く、感じよく、私たちの願いを発言されている」と評し、「選挙区は松本けんじさん、比例は日本共産党と、私も力いっぱい応援したい」と語りました。聞いていた自営業の女性(44)は「松本さんは幅広い層の声を聞いてくれそう」と期待を寄せました。
高知では無所属の地方議員主催の集いも各地で開かれています。
高知の戦前の反戦詩人、槇村浩(まきむら・こう)の役を舞台で演じたこともある松本氏は訴えます。
「戦争反対と言うだけで投獄され、命さえ奪われた時代に、侵略戦争やめろと声を上げてきたのが私の先輩たちです。戦争にあらがって100年、頑張ってきた共産党、そして憲法を守る野党を大きくしてください」