2022年6月12日(日)
カナダ首都 オタワ市議会
核禁条約支持する決議
【ワシントン=島田峰隆】カナダの首都オタワの市議会は8日、核兵器禁止条約への支持を表明し、政府に条約への参加を求める決議を全会一致で採択しました。
決議は、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」のシティーアピールへの参加を表明するもの。オーストリアのウィーンで今月開かれる核兵器禁止条約第1回締約国会議の前に採択するよう、カナダの平和団体が働き掛けていました。
決議は、ロシアのプーチン大統領の核使用の脅迫を念頭に「前例のない威嚇によって核兵器使用の危険が冷戦以降で最も高くなっている」と懸念を表明。「世界の人々は、核軍拡競争が止まり核兵器が禁止、廃止されるまでは安全になれない」と強調しました。
また「市民は核兵器の脅威のない世界に住む権利を持っている」と指摘。カナダ政府に署名と批准を呼び掛けています。
カナダではオタワに先立って、トロントやバンクーバーなど17都市がICANシティーアピールに参加し、核兵器禁止条約への支持を表明しています。
カナダは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。トルドー政権は「核保有国が入らなければ効果がない」として同条約への参加を拒否しています。








