しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年6月11日(土)

きょうの潮流

 ちょっと待って。維新さん、財源どうするの。9条改憲や核共有議論で岸田自公政権をあおる同党。軍事費は国内総生産(GDP)比2%に増額すると参院選公約に掲げました▼軍事費を5兆円程度増やすということです。どんな額か。消費税の2%分に相当します。教育に使えば大学授業料の無償化、児童手当の拡充、小中学校の給食無償化を実施してもおつりがきます▼維新は消費税を減税し出産や教育にかかる費用は無償にすると公約しています。そのうえで巨額の軍拡財源をどこから生み出そうというのか▼維新の吉村洋文大阪府知事は「改革で財源をつくり次世代に投資する」と街頭演説。大阪市では橋下徹市長時代に中学校給食を実現し、吉村市長時代に温かい給食を実現して、松井一郎市長が無償化を実現したと自慢します▼ちょっと待って。「給食費無償化は共産党の主張だよ。ちょっとひどい。財源論を無視」と2019年春の知事選で攻撃していたのは一体だれか。吉村氏本人です。京都市議会で「小学校のような全員制の中学校給食の実施」を求める請願に反対したのも維新でした▼世論と運動におされてようやく無償化に踏み切ったのはいいことですが、全国の小中学校の給食無償に必要な額は年4386億円。「身を切る改革で財源」というなら、まずは維新の収入の8割を占める政党助成金を廃止しては。軍拡をやめれば、憲法を変えなくても教育無償化も可能。これも「共産党の主張だよ」と背を向けるのでしょうか。


pageup