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2022年6月10日(金)

そこが聞きたい日本共産党(JCP)

Q 軍事費増額は仕方ない?

A 暮らし破壊、戦争への道です

 Q 他国の脅威があるから軍事費増額は仕方ないのでは?

 A 暮らし破壊、戦争への道です。

図

 ロシアのウクライナ侵略や中国、北朝鮮の「脅威」を理由に、日本も軍事費を増やすのは仕方ないという声があります。果たしてそうでしょうか。

 岸田政権が軍事費を増やそうとしているのは、日本を守るためではありません。これまで日本は、憲法の制約から、他国に脅威を与えるような攻撃的兵器を持たない「専守防衛」の立場を取ってきました。この原則を投げ捨て、相手国に攻め込む「敵基地攻撃能力」を持とうという議論を進めています。

 さらに岸田政権は、日本が攻撃されていなくても米軍の軍事行動に参戦し、集団的自衛権を行使して相手国を攻撃することが可能だという見解を明らかにしました。他国を攻撃すれば当然反撃され、日本に戦火が及びます。「日本を守る」どころか、自衛隊員が海外でアメリカの起こす戦争に巻き込まれ、殺し殺される事態に向かおうとしているのです。

 自民党の提言は軍事費を5年以内にGDP比2%以上、年間11兆円以上に増やすというもの。この財源について、財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会の提言は「他経費を削減するか、国民負担を増加させるか」だとはっきりのべています。大軍拡の旗振り役となっている安倍晋三元首相は「国債で賄う」と言い出しました。

 社会保障をはじめ国民の暮らしを支える予算を減らし、消費税を増税して軍事費に回す―戦争への道は暮らし破壊の道です。「力に力で対抗」するのでなく、紛争を戦争にエスカレートさせない外交の強化こそ必要です。


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