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2022年6月8日(水)

県民の思いないがしろ

デニー知事 那覇軍港オスプレイ飛来

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(写真)那覇軍港に着陸した3機目のオスプレイ=7日、那覇市

 米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸機MV22オスプレイ2機が6日午前に那覇市の市街地に位置する米軍那覇軍港に着陸したのに続き、新たに1機が同日中に同軍港へ飛来しました。玉城デニー知事は7日、「このような運用が行われることは断じて容認できない」と抗議するコメントを発表しました。

 デニー知事は、昨年11月と今年2月にオスプレイなどが同軍港に離着陸した際、今後、航空機の離着陸を一切行わないことや速やかな情報提供を強く要請していたにもかかわらず、再び事前連絡なしに飛来したと指摘。「沖縄県民の思いをないがしろにするものであり、甚だ遺憾だ」とし、引き続き米軍と日米両政府に同軍港への航空機の離着陸を一切行わないよう求めていくとしました。

 城間幹子那覇市長も6日、米軍と日米両政府に「断固抗議する」とのコメントを発表。米軍が「船舶に積載し、輸送するための準備」としていることについて、同軍港の「港湾施設および貯油所」との使用主目的に反しているとし、「激しい憤りを感じている」と強調しました。

 沖縄県平和委員会の大久保康裕事務局長は、「オスプレイなど航空機の離着陸の実績を重ねて既成事実をつくることで、米軍と訓練が一体化している自衛隊のオスプレイやヘリも那覇軍港を使用しかねない。次に何があるのかという見方で、こうした動きを注視しなければならない」と指摘しました。


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