2022年6月7日(火)
そこが聞きたい日本共産党(JCP)
Q 安保条約で日本は守られる?
A 米軍に日本を守る任務はなし
![]() (写真)米海兵隊F35B戦闘機が富士山付近で行った空中給油訓練=3月24日(米国防総省映像情報配信サービスDVIDS) |
Q 安保条約があるから日本は守られる?
A 米軍は日本を守りません。
日米安保条約に基づき日本に駐留する在日米軍は、ベトナム戦争やイラク戦争に出撃していったような海外への「殴り込み」専門の部隊です。日本を防衛するための軍隊ではありません。このような性格を持つ他国の軍隊に基地を貸し、多額の「思いやり予算」で面倒を見ている国は世界で日本だけです。
日本を守るどころか、超低空飛行訓練や市街地上空での空中給油訓練など、アメリカ本国ではやらないような危険な訓練、演習が野放しにされています。日米地位協定によって、米軍が事故を起こしても日本側が捜査できません。米軍基地から新型コロナのオミクロン株流行を国内に持ち込む、米兵・軍属の犯罪、訓練による騒音など住民に多くの危険をもたらしています。
さらに2015年の安保法制で、日本が攻撃されていないのにアメリカの戦争に自衛隊が参戦させられる危険が高まりました。軍事費を大幅に増やし、「敵基地攻撃能力」の保有や「核共有」の検討など、平和と逆行する「戦争する国」づくりに反対することは、安保条約への賛否を超えて一致できる課題です。
現実の危険は「日本が攻められる」よりも、アメリカが敵視する国に対して日本も敵対し、アメリカの戦争に日本が巻き込まれて戦火が及ぶ可能性の方が高くなっています。▽安保法制の廃止▽辺野古新基地の建設中止▽日米地位協定改定―などの緊急の課題を解決する運動を広げることは、日米安保条約を廃棄する国民的多数の合意をつくっていくことにもつながります。









