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2022年6月4日(土)

大学ファンド 私物化狙う

「チーム甘利」実動組織 宮本岳志氏が追及

衆院文科委

写真

(写真)質問する宮本岳志議員=3日、衆院文科委

 日本共産党の宮本岳志議員は3日の衆院文部科学委員会で、自民党の甘利明前幹事長に連なる関係者ら「チーム甘利」が内閣府に自らの実動組織を立ち上げ、10兆円の大学ファンドをテコに大学政策を私物化しようと画策してきた経過を暴きました。

 宮本氏が取り上げたのは、2019年に発足した内閣府の「大学支援フォーラムPEAKS」です。第1回全体会合では構成員でない甘利氏がなぜか冒頭の開催趣旨説明に立ち、「チーム甘利」の橋本和仁科学技術振興機構理事長、上山隆大総合科学技術・イノベーション会議常勤議員、五神真・理化学研究所所長の参加の意義を強調しています。(肩書はいずれも現在)

 宮本氏が、甘利氏と渡海紀三朗元文科相がその後も毎回、主催者然として冒頭あいさつを行ってきた異様さをただすと、内閣府の合田哲雄審議官は「上山座長の判断」だと答弁。宮本氏は、甘利氏がツイッター上で同フォーラムの「創設者」を自任している事実を突きつけました。

 宮本氏は、20年の全体会合で渡海氏が自身と甘利氏をファンドの「発案者」だとし、今後も資金の使い道に関与すると表明したことや、上山氏が「大学という資源を使い尽くす。完全に隅々まで使いつぶして」などと述べたことを指摘。「『チーム甘利』が10兆円ファンドを牛耳ろうということだ。このような形で大学政策が決められていいのか」と迫ると、末松信介文科相は「全く好ましくない。大学政策は政治家のみならず特定の者に左右されるべきではない」と述べました。


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