しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年6月4日(土)

学費無償化 国会に署名

“憲法の精神 実現早急に”

「奨学金の会」

写真

(写真)日本共産党の(右から)宮本と吉良の各氏に署名を手渡す奨学金の会の三輪会長(左)=3日、衆院第1議員会館

 奨学金の会は3日、学費の無償化や給付奨学金の拡大を求める署名を国会に提出しました。

 国際人権A規約13条に基づき無償教育への具体的計画をつくり、立法化する▽給付奨学金を拡充するために国の教育予算をOECD加盟国の平均水準に引き上げる▽低所得者の貸与奨学金の返還義務の免除―などを求めています。

 衆院第1議員会館の提出集会で、全教の波岡知朗副委員長は、防衛予算をGDP比2%にする動きがあるが、その予算分で大学授業料の無償化や小中学校の給食完全無償化などが実現できると述べ「『軍事費ではなく、医療や福祉、教育に』との運動が今重要だ」と話しました。

 奨学金の会の会長で千葉大学名誉教授の三輪定宣さんと全国大学院生協議会の小島雅史議長が特別報告。三輪氏は「現憲法は無償教育を実現する精神を持っており、改憲ではなく早急に実現すべきだ」と指摘。小島氏は、支援対象とする大学院や院生の「選択と集中」が行われていると述べ、大学予算の増額を求めました。

 全労連の川村好伸副議長は、「今ほど給付奨学金の拡大、教育の無償化が求められることはない。軍事費をあげるなら教育やくらしに予算を回せとの声を参院選で示そう」と語りました。

 署名は1万8237人でした。

 共産党の宮本岳志衆院議員、吉良よし子参院議員、れいわの議員が参加。吉良氏は「頑張る学生を支援するというなら、成績要件や大学要件をなくし、給付奨学金を拡充する。さらに学費そのものを下げていく方向こそが必要だ」と話しました。


pageup