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2022年6月4日(土)

5中総 志位委員長が結語

 日本共産党の志位和夫委員長は3日、第5回中央委員会総会で討論の結語を行い、「報告では大逆流を押し返し、これからの頑張りいかんでは勝機をつかめるところまでもってきたと述べたが、この間の奮闘で、前向きの変化が起こっていることが討論を通じて明らかになった。このことを全党の確信にして、これからの頑張りで必ず勝とう」とよびかけました。

 志位氏は、変化の中身に二つの面があると指摘しました。

 一つは、客観的情勢の変化です。志位氏は、ウクライナ侵略が起きた当初、ロシアの侵略を見て、“日本も国を守るためには軍事力増強が必要だ”という気分も広がったものの、「力には力」「軍事費2倍」「憲法9条改定」などの大合唱が起こるなかで、「この道では平和も憲法も危うくなるのではないか」と、国民が冷静に考え始める変化が起きていると述べました。

 暮らしでも、物価高騰に無為無策の岸田政権の対応のもとで「今の政治でいいんだろうか」という批判の気持ちが広がっていると指摘。「自公政治、『翼賛勢力』による政治でいいのだろうかという疑問、矛盾が噴き出している」と述べました。

 いま一つは、国民のなかで起こっている変化と日本共産党の論戦がかみ合って、大きな力を発揮しつつあることです。志位氏は、9条を生かした外交によって東アジアに平和をつくる「外交ビジョン」、弱肉強食の新自由主義を転換して「やさしく強い経済」をつくることを訴えてきたとして、「わが党ならではの訴えがかみ合って響くようになってきた」と指摘。同時に、「これは全党が大逆流に屈しないで正面から立ち向かって、そういう変化をここまでつくってきたということだ」と強調しました。

 その上で、志位氏は、これからの37日間の取り組みについて、「参議院選挙必勝大作戦」で、組織活動でテンポを7倍にしようと提起したことが衝撃的に受け止められていると指摘。「ここまで来たからにはテンポを7倍にアップして、やろうじゃないか」という決意として返ってきているとして、「大逆流を押し返してきた流れを飛躍させて、組織活動の7倍も本当にやり切る決意を固めたい」と述べました。

 さらに飛躍をつくるカギは二つあると指摘。一つは、日本共産党躍進の切実で緊急な三つの意義をつかむことだとして、「三つの意義の根本にあるのは、綱領の中心命題である、対米従属の打破、財界・大企業の横暴の打破、そして統一戦線の立場だ」と指摘。党の綱領的な値打ちがいま情勢のなかで輝いているというのが三つの意義だ」と強調し、「三つの意義で燃えに燃えて総決起しよう」とよびかけました。

 もう一つのカギは、党機関とその長の断固とした決意とイニシアチブの発揮にあるとして、「局面を飛躍的に変える決意とイニシアチブを日々、発揮できるかどうかにある」と指摘。「この二つのカギをやりきって、『必勝大作戦』を掛け値なしにやり遂げて、必ず躍進をつかもう」と訴えました。


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