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2022年6月2日(木)

タンク投棄 共産党が調査 沖縄米軍回収

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(写真)戦闘機の燃料タンクを回収する米軍関係者=1日、沖縄県東村

 米原子力空母「ロナルド・レーガン」艦載機のFA18戦闘攻撃機が燃料タンクを海上で投棄した問題で1日、沖縄県東村の海岸に漂着していた燃料タンクを米軍関係者が回収しました。

 タンクは長さ5・3メートル、幅約80センチで、5月30日に村民が発見。投棄したことについて米軍から国や県に連絡はありませんでした。

 1日午後0時50分ごろ、米軍関係者が数人がかりで燃料タンクを担ぎ上げ、トラックに載せて海岸から運び出しました。米軍関係者は、米空軍嘉手納基地(嘉手納町など)へ運ぶと述べました。

 日本共産党の島袋恵祐県議とイサ真次東村議が現地調査し、回収を確認しました。

 島袋県議は「県民の生活圏でのことであるにもかかわらず、漂着したことで投棄が分かるというのは異常なこと。他にも報告していない重大な事案があるのではないかと疑念がわく」と述べ、「どういった訓練が行われているのかも県民に知らされていない。広大な訓練空域・海域や基地の返還を求めていく」と語りました。

 イサ村議は「一歩間違えば漁業の船などにぶつかり大惨事になった可能性もあった。人命軽視だ」と指摘。「昨年のオスプレイからの水筒落下など米軍落下物があまりに多い。重大事だと思っていないのではないか。基地の撤去しかない」と強調しました。

 現場近くの住民(75)は「戦争で大きな被害を受けた沖縄で米軍が戦争のための訓練をしている。そのうえタンクまで投棄して、頭にくるし、ひどすぎる」と語りました。


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