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2022年5月31日(火)

米スタバ労組 100カ所目

本拠シアトルでも結成

妨害工作に負けず団結

 【ワシントン=遠藤誠二】米コーヒーショップ大手スターバックスで労働組合結成を進めている「スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッド(SBWU)」は28日までに、国内100店舗で組合結成が決まったと発表しました。会社側の組合つぶしが続く中で、順調に労働者の組織化が進んでいます。


 SBWUは27日、スターバックス本社のある西部シアトルのイーストレーク店で全米労働関係委員会(NLRB)による従業員投票の結果、賛成12、反対0の「全会一致」で労組結成となったと発表しました。

 米国で「スタバ労組」の動きの口火を切ったのは昨年12月9日、ニューヨーク州バファローの一店舗で全米初の労組が結成されたことでした。その後、同市の別の店舗やニューヨーク、シアトル、アリゾナ州メサをはじめ、全米各地で続き、半年たらずで100店舗までに広がりました。今後数カ月で、さらに150店舗で従業員投票が実施されます。

 労組を結成するには、従業員がNLRBに組合結成の「選挙申請」を提出。その後、従業員による投票で過半数の賛成を得れば可能となります。

 会社側は組合結成の動きがある店舗に、本社から人を送り込んで活動を妨害するなど、組合設立の動きをつぶそうとする不当労働行為を続けています。

 SBWUによると、イーストレーク店でも組合づくりの指導的立場にあった従業員が不当に解雇されました。同店の従業員ブレナ・ネンデルさんは27日、「会社側の従業員に対するひどい扱い、組合つぶしにもかかわらず、私たちは連帯し、会社にとって真のパートナーになれることができた」と語りました。

 SBWUは、各地での組合つぶしに対抗し、これまでに会社を相手取り130件の不当労働行為をNLRBに訴えています。


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