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2022年5月31日(火)

責任認め再発防止を

高橋氏 国交省統計不正ただす

 日本共産党の高橋千鶴子議員は18日の衆院国土交通委員会で、国交省の建設工事受注動態統計不正に関する追加の報告を受け、「責任を認めるところから再発防止策は始まる」と強調し、国の姿勢をただしました。

 主な不正である二重計上は、国交省が都道府県に対し遅れて提出された調査票の合算書き換えを指示し、統計処理することで発生します。高橋氏は、特別監察報告書で2020年1月以降は合算をやめるよう指示していたが、「一部で書き換えの可能性が高いものがあったことが確認」と記されているとして、「国交省が二重計上していた責任を認め、是正が必要な理由を伝えなかったからでは」と迫りました。国交省の松本貴久政策統括官は「指示の理由を明確に説明しなかった」と答えながら、責任は認めませんでした。

 二重計上により13年度からの数値に影響が生じ、ほぼ正確な数値は20年度の1年分しか把握できていません。そのため、20年度分の数値をもとに推計手法を検証し、「合算月数で均等割りし、各月の受注額を推計する」としています。

 高橋氏は「毎月の変化を示す統計が損なわれたことは否定できない」と指摘。斉藤鉄夫国交相は「統計が損なわれた」としつつ、「決められた推計手法で遡及(そきゅう)改定していく」と述べるにとどめました。


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