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2022年5月29日(日)

日曜版スクープに反響 「桜」前夜祭に新たな重大疑惑

安倍氏側 酒持ち込み提供

毎年サントリーから無償寄付受け

 安倍晋三元首相側が「桜を見る会」前夜祭の会場に大量の酒を持ち込み、有権者らにふるまっていた―。桜を見る会をめぐる新たな重大疑惑を報じた赤旗日曜版(5月29日号)のスクープ記事が大きな反響を広げています。

 「『赤旗砲』が炸裂(さくれつ)だ」と報じたのは「日刊ゲンダイDIGITAL」。ニュースサイト「LITERA(リテラ)」も、「『しんぶん赤旗日曜版』5月29日号がスクープを飛ばした」と配信しました。

 日曜版が公式ツイッターに投稿(25日)した記事告知は、リツイートが1・1万、「いいね」が1・6万に達しています(28日午後7時現在)。

 日曜版編集部は、東京地検に前夜祭をめぐる事件の記録の閲覧を請求。開示された文書の中に前夜祭会場のホテル職員が作成した「宴会ファイル」(2017~19年分)がありました。18年分には持ち込んだ酒の本数や種類について「ビール(80)ウイスキー(30)赤ワイン(24)白ワイン(24)焼酎(720ml)(12)」と記載されていました。

 大量の酒はサントリーが無償提供したもの。サントリーホールディングス広報部は日曜版編集部の取材に、16年以降、毎年前夜祭に無償提供していたことを認め、金額について「年度によって若干金額は異なるが、15万円程度」と説明しています。

 政治資金規正法は、物品などの供与や交付を「寄付」と規定。企業が寄付できるのは政党か政治資金団体のみ。同社から前夜祭を主催した「安倍晋三後援会」への寄付は違法な企業献金にあたる可能性があります。

 前夜祭をめぐりこれまで、安倍氏側が会費を上回る費用を補てんしていたことが判明しています。

 ホテル側との契約交渉を担当した東京の安倍事務所の秘書は検察に、会費の補てんが、公職選挙法で禁じられている選挙区内の有権者への寄付にあたるおそれがあると認識していた、と供述。「前夜祭の会場でホテルから提供される飲食の代金を抑えるため、前夜祭の会場にお酒を持ち込んだ」とのべています。

 日曜版編集部の取材に安倍事務所は回答しませんでした。


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