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2022年5月28日(土)

愛知 明治用水の漏水問題

農家へ補償 復旧早く

農民連が農水省要請

本村・たけだ・井上議員参加

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(写真)明治用水の早期復旧、用水確保、農家への補償などを求める農民連の代表ら(左側)=27日、衆院第2議員会館

 国の農業用水施設「明治用水頭首工」(愛知県豊田市)の漏水で田植え前の田などに用水が届かないままになっている問題で27日、農民運動全国連合会(農民連)と愛知県農民連は、農林水産省に対し農家への補償、復旧計画を早く示すことを要請しました。

 稲作、野菜、果樹に大きな被害が出るとして、▽農家への補償を共済・収入保険の加入にかかわらず行う▽工業用が優先された理由を明らかにする▽対策の状況を機敏に農家に伝える▽復旧計画の見通しを早急に明らかにする―よう求めました。

 農水省の担当者は、情報発信に努めることやポンプの設置などの対策の方針などを回答。農業用水より工業用水が優先されたのは「地元の土地改良区と愛知県企業局の調整の結果だ」としました。

 父や夫と稲作を営む女性(51)=豊田市=がオンラインで参加し「昨年に漏水が指摘されてからの対応が不十分だったのではないか。このまま田植えをしなければ苗が無駄になり、田植えをしても品質や収量が落ち、大幅な減収になる」と訴えました。

 農民連の笹渡義夫副会長は、2年連続の米価暴落や資材高騰のもとでの被害だと述べ、農家に情報提供や水の確保などきめ細かい対応を要求。農業共済や収入保険では減収分が十分に補てんされないとし、国が責任を果たすよう求めました。

 日本共産党の本村伸子衆院議員、たけだ良介、井上哲士の両参院議員が参加。たけだ氏は「人災だとの声もある。農水省の施設であり、対策・補償に国が責任を果たすべきだ」と述べました。


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