2022年5月28日(土)
米の台湾軍事介入発言
沖縄 戦場化もたらす
命どぅ宝の会 撤回求め声明
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沖縄の島々が再び戦場になることに反対する「ノーモア沖縄戦 命(ぬち)どぅ宝の会」は27日、那覇市で記者会見し、日米首脳会談(23日)後の共同会見でバイデン米大統領が、台湾有事の場合に軍事的に防衛するかと問われ「はい。それが私たちの責務だ」と明言したことに抗議し、発言の撤回を求める声明を発表しました。
声明は、軍事専門家が「台湾有事に米軍が関与すれば在沖米軍基地が中国軍の最初の標的になる」と指摘していると強調。中国を念頭に、自衛隊が宮古島や石垣島など南西諸島のミサイル基地化を進め、米軍が沖縄など「第1列島線」に沿ったミサイル網の構築を検討していると報じられていることにふれ、「日米と中国の軍拡競争が『台湾有事』によって、沖縄・南西諸島の戦場化をもたらす」として、日米両政府に南西諸島の軍備強化などの中止を求めました。
同会の共同代表で、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんは「危険要因である軍事基地をどかすべきだ」と訴えました。