2022年5月28日(土)
野党中傷の「Dappi」
発覚後も投稿続ける
東京地裁
|
匿名のツイッターアカウント「Dappi」の投稿で名誉を傷つけられたとして立憲民主党の参院議員2人が損害賠償を求めた裁判の口頭弁論が27日、東京地裁(新谷祐子裁判長)でありました。会社側は「従業員が勝手にやった。懲戒処分した」と主張していましたが、従業員の関与が発覚した後も日中に社内から「Dappi」の投稿が続いていました。
被告はワンズクエスト社(東京都世田谷区)で、原告は杉尾秀哉、小西洋之の両参院議員です。
昨年、杉尾議員らが「Dappi」の発信者情報の開示を請求。同年4月にNTTコミュニケーションズが、ワンズ社に意見を求める文書を送っています。
27日の口頭弁論では、NTTコミュニケーションズの文書を受け、ワンズ社の社長が、投稿していた従業員1人を特定したと説明。さらに、業務時間に私的な投稿をしていたとして「3カ月の減給10%の懲戒処分」をしたと主張しています。この従業員は今も在籍しているとしています。
処分後も「Dappi」の投稿は、日中に同社の回線から行われていました。昨年9月末に発信者情報の開示が決まると、10月1日を最後に、「Dappi」の投稿は途絶えました。
閉廷後、原告代理人の福田健治弁護士は「4月下旬か5月上旬に懲戒処分があったと推定する。懲戒処分されたのに、堂々と日中に投稿を続けるのは異常だ。会社が了承して行っていたと考えざるをえない」とのべました。