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2022年5月27日(金)

ブックレット『科学的社会主義Q&A』

現代に生きる魅力 大いに広げたい

志位委員長会見

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(写真)記者会見する志位和夫委員長=26日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は26日、国会内で、自著のブックレット『科学的社会主義Q&A 学生オンラインゼミで語る』(日本民主青年同盟中央委員会)の出版について記者会見を行いました。

 志位氏は「わが党は、規約第2条で『科学的社会主義を理論的な基礎とする』と規定しています。綱領のさらに基礎にあるのが科学的社会主義です。現代に生きる科学的社会主義の魅力を、できるだけ広い方々にお伝えしたいという思いで出版しました」と強調し、その内容について解説しました。

 志位氏は「このブックレットは民青同盟のみなさんとの“共同作業”でつくったものです」と強調。民青同盟から新入生歓迎のとりくみの一つとして、「科学的社会主義」をテーマにしてオンラインゼミを行いたいという提案があり、それをうけて「一大決心」をして講師を引き受けたと述べました。民青同盟が学生のみなさんからの募集をもとにつくった10の質問と、当日出された二つの質問に対して解答するという形で進めた学生オンラインゼミ(4月17日)での発言に大幅に加筆・補正をしてブックレットを仕上げたと語りました。

 志位氏は、こうしたいきさつを述べ、「ですから、このブックレットは、決して科学的社会主義の体系だったテキストと言えるものではありません。私のささやかな願いは、21世紀の未来を担う若いみなさんが、このブックレットを手にすることで、マルクスとエンゲルスがつくりあげ、私たち日本共産党が日々、実践の基礎においているこの学問の面白さについて、一つでも二つでもつかんでいただき、科学的な世界観・歴史観への本格的な学びへのきっかけになればということです」と語りました。

 そのうえで志位氏は、▽科学的社会主義を今学ぶ意義は▽科学的社会主義の「科学的」とは何か▽弁証法とは何か▽理系の勉強で科学的社会主義が役立つことがあるか▽『資本論』の何がすごいか▽旧ソ連や中国に自由がないのは、もともとの理論に問題があるのではないか▽資本主義のなかに社会主義・共産主義のヒントのようなものはあるか▽ロシアの侵略について科学的社会主義の立場からどういう分析ができるか▽科学的社会主義の勉強にあたってのコツは▽マルクスの理論が正しいなら、どうしてまだ社会主義にならないのか―という10の質問と、当日出された▽社会主義は「脱成長社会」なのか▽歴史に必然があれば偶然もあるのか―という二つの質問についての解答を紹介しました。

 記者団から熱心な質問が寄せられ、志位氏は一つひとつに回答。「若者に科学的社会主義をどう広げていくか」という質問に対しては、「格差拡大や気候危機、ジェンダー平等など、若者が関心をもち、模索し、回答を求めている切実な問題から出発して、科学的社会主義がどの問題でも解決の展望を示すものだということを大いに広げていきたい」と語りました。

 最後に志位氏は「いま民青同盟は、この間にない多くの新しい同盟員を迎え、元気いっぱいです。民青のみなさんと力をあわせて、若いみなさんのなかでこのブックレットを大いに広げたい」と抱負を語りました。


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