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2022年5月26日(木)

知床事故 国の責任追及

高橋氏 日常的な調整が必要

衆院委

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=25日、衆院国交委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は25日の衆院国土交通委員会で、知床半島沖で沈没した遊覧船「KAZU I(カズワン)」を運航していた「知床遊覧船」の事業許可取り消し処分について質問し、国の責任をただしました。

 高橋氏は、「知床遊覧船」の社長、安全統括責任者、運航管理者が同一人物だったことについて「統治が効かないのは明らか」と述べ、そもそも兼務を認めるべきではないと追及しました。国土交通省の高橋一郎海事局長は「小規模事業者では、兼務することが直ちに安全管理上の問題となるとは考えていない」と強弁しました。

 また高橋氏は、携帯電話を「常時通信可能な手段に含めるべきではない」と指摘。高橋海事局長は「携帯電話を認めることの妥当性を検討し、必要な対策を講じる」と答えました。

 高橋氏は、安全運航には同業他社や漁業者との日常的な調整が必要だと指摘。斉藤鉄夫国交相は「地域の関係者が連携する取り組みは、地域全体の安全レベルの向上が期待でき、意義がある。どんな仕組みが適切か検討する」と述べました。


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