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2022年5月26日(木)

漁業者支援を求める

紙氏 被災地沿岸で貝毒が頻発

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(写真)質問する紙智子議員=13日、参院復興特委

 日本共産党の紙智子議員は13日の参院震災復興特別委員会で、東日本大震災以降、被災地沿岸で貝毒が頻発しているとして、原因究明と漁業者への支援を求めました。

 貝毒は、有毒プランクトンを食べるホタテ貝などの貝類に毒素が蓄積することで発生します。震災後になぜ貝毒発生が増えたのかとの紙氏の質問に、神谷崇水産庁長官は、津波によるシスト(有毒プランクトンの種子)の巻き上げや海洋環境の変化が要因ではないかと答弁しました。

 紙氏は、岩手県陸前高田市議会が3月議会で採択した貝毒などの原因究明と対策を求める意見書を示し、貝毒発生の原因究明と漁業者支援を求めました。

 神谷長官は、宮城、岩手両県が有毒プランクトンの種類ごとの分布を定期調査してホームページで公表し、水産研究教育機構が情報を集約し調査・分析や助言を行っていると答弁。金子原二郎農水相は、漁業共済などによる減収補填(ほてん)や低利の運転資金で資金繰り支援を行っていると答えました。

 紙氏は、東北大などの研究グループが有毒プランクトンを死滅させる寄生生物を発見したとして、注目する必要があると指摘。金子農水相は、研究には農水省として財政支援しているとし、「寄生生物が生態系に与える影響も指摘されているが、今後とも適切に対応していきたい」と応じました。


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